博多ライトアップウォーク2011−博多千年煌夜
博多祇園山笠とゆかりの櫛田神社、東長寺、そして承天寺などの歴史的建造物が幻想的にライトアップされるイベントは、今回が6年目。今年から順心寺・博多小学校が加わり、エリアが広がって博多ライトアップウォーク2011として平成23年11月2日〜6日に開催された。
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■ 櫛田神社

櫛田神社拝殿
博多の総鎮守、天平寶字元年(757年)の創立。
博多祇園山笠はその櫛田神社に祀られる素盞鳴命への奉納行事である。正式には櫛田神社祇園例大祭と言われる。
15日の追い山笠、山留をスタートした舁山は、櫛田神社の清道を回って博多の町へと出て行く。

楼門

清道に並べられた灯明
櫛田神社拝殿内
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■ 東長寺

東長寺本堂と五重塔
第二の清道があるのが東長寺。
大同元年(806年)に弘法大師(空海)により開かれた真言宗の寺院。弘法大師創建としては日本最古の寺院。
明治の神仏分離令より以前の江戸時代まで、東長寺に属する神護寺が櫛田神社を管理していたこともあり、第二の清道として舁き入れる。
2011年に完成した五重塔は、最新の免震技術が取り入れられている。

本堂

五重塔

六角堂

六角堂の地蔵菩薩
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■ 承天寺

承天寺仏殿
第三の清道のある承天寺は、仁治3年(1242年)の創建。
山笠の起源には諸説あるが、一般的には仁治2年(1241年)、承天寺開山の祖、聖一国師が、博多に疫病が流行した時、施餓鬼棚に乗って祈祷水をまいたのが、山笠の起源とされている。「うどん」・「そば」・「饅頭」などの製法を持ち帰ったのも聖一国師と言われる。
ライトアップウォークの時だけ公開される開山堂・聖一国師像や美しくライトアップされた洗濤庭など見所が多い。

勅使門

東流・舁山「武士向月祈命運」

開山堂

開山堂の聖一国師像

洗濤庭は、手前の白砂が玄界灘に、奥の緑庭が中国大陸に見立てられている。白砂は青〜紫にゆっくり変わる光でライトアップされていた。

洗濤庭

泉水庭
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■ 妙楽寺

方丈横の博多塀
承天寺の第三の清道を回った山笠は、狭い東町筋へと入っていく。狭いために舁山は真っ直ぐ進み、山足は速くなるが、舁き手の交替が難しい。
妙楽寺はその東町筋の入り口にある。正和5年(1316年)、月同宗規によって開山され、山号は石城山、石城は元寇防塁(石築地)の異称。

開山堂

妙楽寺のお地蔵様
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■ 順心寺
今年からライトアップに加わった順心寺は、妙楽寺と聖福寺に挟まれた旧東町筋から少し入り込んだ所にある臨済宗の寺。
臨済宗の開祖・栄西禅師が日本最初の禅寺として1195年に聖福寺を建立。後鳥羽上皇から「扶桑最初禅窟」の号を賜っている。聖福寺の境内の一部は寺中町が形成され、恵比須流の蓮池町は聖福寺に蓮池があったことにちなむものらしい。また栄西禅師は中国から茶の種子を持ち帰り、喫茶の習慣を日本に伝えた。順心寺はその聖福寺三十九代夢庵顕一禅師によって1361年に開創された。

延命地蔵

本堂

聖福寺はライトアップウォークに参加していないが、街灯に照らされた美しい博多塀や鐘楼などを見ることが出来る。

聖福寺の博多塀

聖福寺鐘楼
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■ 博多小学校
博多部の冷泉・奈良屋・御供所・大浜の四小学校が統合して、平成10年に開校したのが博多小学校で、旧奈良屋小学校の敷地に建設された。将来の舁き手育成のために行われる子供山笠に「博多流」として参加、実物の2/3に縮小した子供山笠を舁く。
ライトアップウォークには今年初めて参加。階段状の「表現の舞台」に展示された光の雨「White Rain」は、ピアノに合わせてLEDの光が流れるが、静止画でその雰囲気を伝えるのは難しい。他に東日本大震災の復興を願った灯明や、STARDOMEが展示された。

White Rain

「がんばろう!!日本」手作りランタン

STARDOME

ライティングボード上の物がドームに映し出される
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■ 博多ライトアップウォーク2011地図
博多ライトアップウォーク2011博多ライトアップウォーク2011スライドショー(64枚) Canon EOS 5D2 + EF24-105mm F4L IS USM

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