初日懇親会の利き酒大会

　米どころ、酒どころ、佐賀の酒蔵を走って回り、お酒も楽しむマラニック。これまで土曜日は唐津駅をスタートし、佐賀県西部の伊万里〜有田経由で初日は嬉野温泉まで60kmちょっとのマラニック。懇親会で飲み、翌日は嬉野温泉から祐徳稲荷を回って鹿島まで24km。今年は新たに基山駅をスタートし佐賀県東部を回るコースや肥前鹿島からのウォーキングも設定された。また昼まで仕事しての途中参加では物足りず昨年の酒蔵巡りマラニックではコースを逆走、土曜日昼過ぎに肥前浜駅をスタートして嬉野温泉まで一人で走り、日曜日に嬉野から有田経由で伊万里まで4人で走ったが、今回はこの逆回りも正式にサポートされることになった。
　それなのに走る方はキャンセルした。これまた理由は撮り鉄。ブルトレ「はやぶさ・富士」廃止まで1週間を切り、1枚でも多く写真を残しておきたいと思い、名島橋でブルトレを撮り、そのまま車で嬉野温泉へと向かったのである。ということで7日は懇親会参加のみ。8日は逆回り・唐津行き組をサポートすることにした。

松浦一酒造

　二日目、正規ルートは塩田から祐徳稲荷、肥前浜宿酒蔵通りを経由して肥前鹿島まで。鹿島発酵まつりもあり、距離の割りに寄り道する所が多過ぎる。そのためしっかり走りたいというメンバーは逆回りコースを選ぶことが多い。唐津〜嬉野温泉往復だと130kmくらい、伊万里で止めても前日と合わせて100kmくらいにはなる。その逆回りコースには9人のランナーが参加して、AM8時に嬉野温泉をスタートした。
　天気は曇ってやや寒かったが、その後次第に天気が良くなってきた。菜の花もちょうど見頃、走ったら気持ちいいだろう。この逆回りコースは、土曜日と違って閉まっている店が多い。嬉野をスタートすると、立ち寄るのは40km先の松浦一酒造くらい。そのため、先頭のHさんはがんがん飛ばし、その次にかなり離れて6人くらいの集団、さらにちょっと離れて2人。ただサポートと言っても荷物の搬送と時々飲み物を差し入れるくらい。車で行ったり来たりしながら、のんびり菜の花や松浦鉄道の写真を撮って回った。
　しかし時間が経つにつれ、先頭Hさんと後方との差が大きく開き、ゆきひろさん達を波多津町付近でサポートしている頃にはそろそろ唐津に着こうかという状況で、慌てて唐津駅へ向かい、荷物とお土産の酒を届けたりした。残りのメンバーでは大庭さんが松浦一酒造で終了、以後車で一緒に回った。波多津町から唐津市まで、走ったことはないが、牡蠣小屋があるとは聞いていた。その牡蠣小屋は国道沿いにあった。大庭さんも初日、基山スタートだったので牡蠣は食べてない。せっかくなので食べて行こうということになり、牡蠣小屋に寄った。30分ほど休んで牡蠣をたらふく食い、ランナーを追いかけた。17時から17時半くらいに全員が唐津駅にゴールし、サポートを終えた。

　平成21年3月13日をもって、九州ブルトレの定期運行は終わった。撮り鉄が終わり、再び走るようになったかというと、そうでもない。定期運行が終わってもブルトレの車輌を使った団体臨時列車が運転され、一向に撮り鉄の熱は冷めない。一旦着いたサボり癖もなかなか取れない。
　21日〜22日は恒例の萩往還練習会だが、この日もリバイバル「あかつき」が運転され、原田〜天拝山、黒崎と追っかけ。そのため5回目にして初めて不参加となった。ブルトレの写真を撮っている間、天気は持っていたが、夜になって次第に天候が悪化。低気圧と前線の接近で大荒れになっていた。さすがにメンバーのことが気になって、車にバーナーや水、食料などを積み、山口へと向かった。高速では次第に雨風強くなり、美祢ICを出た時には大粒の雨で一時は前が見えなくなるくらい、車から出ると叩きつける雨粒が痛かった。ちゃんと走っているのだろうか。
　萩市内でメンバーを見つけた。ところが余りに風が強くて、車を止めてもサポートができない。風を除けることができず、車からも降りられない。おそらく走る方はもっと辛かっただろう。萩有料料金所では、雨風除けるために、電話Boxの中で休憩。結局、ここで6人中3人が止めることになった。この悪天候、60km走っただけでもたいしたものだ。
　この先、萩往還がどのような状況だったかはわからない。先回りして佐々並でカップラーメンを用意した。そして料金所から約3時間かけて、3人は無事、佐々並に到着した。幸い雨は上がり、カップラーメンを食べて3人はまた元気に走って行った。この後、DNF組と板堂峠に行き、その後、キャンプ場前で3人を待ったが、さすがに悪天候のため、ゆきひろさんもフラフラになっていた。10時過ぎ、桜の咲き始めた瑠璃光寺に3人は無事ゴール。