糖尿病の分類と診断基準
日本糖尿病学会 1999年
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H11年5月の第42回日本糖尿病学会年次学術集会において、糖尿病診断基準検討委員会から“糖尿病の分類と診断基準”に関する報告が発表されました。
■ 目 次 1.糖尿病の概念
2.糖尿病の分類(成因分類、病態分類)
3.糖尿病の診断
 ※ 妊娠糖尿病の診断

1.糖尿病の概念
糖尿病はインスリン作用の不足による慢性高血糖を主徴とし、種々の特有の代謝異常を伴う疾患群で、その原因は多様である。代謝異常が長く続けば糖尿病特有の合併症を来たし、動脈硬化も促進される。糖尿病の概念は高血糖のみならず、これらの特徴をすべて包括する。
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2.糖尿病の分類
■ 成因分類
1型糖尿病 膵β細胞破壊に基づく糖尿病
自己免疫機序
原因不明のもの
2型糖尿病 インスリン分泌低下
インスリン抵抗性
その他の特定の機序
、疾患による糖尿病
遺伝子異常が解明されたもの
他の疾患や状態に伴うもの
妊娠糖尿病 妊娠中に発病あるいは発見された耐糖能異常

■ 病態分類
血糖値の程度、すなわちインスリン作用不足の程度に基づく病期(ステージ)の分類
正常血糖
境界領域
糖尿病 インスリン不要(NIDDM)
高血糖是正にインスリン必要(NIDDM)
ケトーシス防止や生存にインスリン必要(IDDM)
成因を縦軸に、病期を横軸として表示すると下の表のようになります
右向き矢印の方向に病期が進行していきます。黒矢印部分が糖尿病状態。
左向き青矢印は糖代謝の改善を示しますが、一度発症した糖尿病が消えてなくなるわけではありません。
破線部分はまれな状態を意味します。

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3.糖尿病の診断
■ 75gブドウ糖負荷試験の判定区分
糖 尿 病 型 FPG≧126mg/dl または 2hr-PG≧200mg/dl
境 界 型 糖尿病型でも正常型でもないもの
正 常 型 FPG<110mg/dl かつ 2hr-PG<140mg/dl

■ 診 断
持続的に糖尿病型に属するもの
2回以上の検査で高血糖が確認されたもの
随時血糖≧200mg/dlも糖尿病型を示すものとして取り扱う
1回の検査でも次の場合には糖尿病と診断する
1. 典型的な症状がある
2. HbA1c≧6.5%
3. 糖尿病網膜症がある
4. 血糖値が基準値を著しく超えている
正常型でも1時間値≧180mg/dlの場合は、糖尿病に悪化する危険が高いので境界型に準じた取扱が必要

■ 妊娠糖尿病の診断
スクリーニングとして、随時血糖≧100mg/dlならブドウ糖負荷試験を行う
空腹時血糖値≧100mg/dl 判定法
いずれか二つを満たすもの
負荷1時間値≧180mg/dl
負荷2時間値≧150mg/dl
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